鳴く

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クマタカを撮影していると、よく鳴いていることに気が付いた。
巣立ちしても若鳥(幼鳥?)のうちは満足に餌が取れないから、鳴いて親に餌をねだってるんだろう。

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普通、鳥の繁殖といえば毎年繰り返されるものだ。俺は学者でも何でもないから詳しいことは知らないが、小鳥の類なら餌になる昆虫が飛び始める春先に、ペアリング~巣作り~産卵~育雛~巣立ちまで一気にやってしまう。卵を温めるのに約10日~2週間、育雛に同じく10日~2週間。つまり卵が産まれてから巣立ちして空を飛ぶまで一ヵ月ほどで済む。ところがクマタカの場合は産卵してから雛が生まれるまで平均48日、雛が生まれて巣立ちするまで50日近く、つまり100日近くかかって、それだけで小鳥類の3倍以上の時間がかかってるわけだ。さらに巣立ちしてからも親から餌を貰いながら狩りの方法などの生きていく術を学び、親離れするまで1年という時間を要するという。

「森の王者」と呼ばれ山林生態系の頂点に立つ強者は、それだけ生きていくのが大変なんだろう。これはもう一方の強者であるイヌワシも似たようなもので、幼鳥の親離れが遅れた場合は翌年の繁殖ができなくなってしまう。生物的地位が高い代わりに繁殖力が弱い。これは自然界の法則みたいなもので、要はクマタカが生活するにはその餌となる小動物の数にも限りがあるから、クマタカやイヌワシ自身が種の数をコントロールした結果だ。問題はそこに「人間による環境破壊」というパラメータが存在しないことで、元々が個体数が少ないところに人間が追い打ちをかけるもんだから、彼らが数を減らすのも当然だ。

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さすがの「森の王者」も、幼いころはなかなか親離れできない甘えん坊というわけだ(笑)。
そろそろこいつも見れなくなるかなぁ。もう一回撮影に行ってみようかな。







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Commented by 16hayabusa at 2018-03-07 06:34
お早うございます。
人間が影響を与えてはいけませんね
ごもっともです。
Commented by ki43-oscar at 2018-03-07 12:27
>16hayabusaさん
コメントありがとうございました。
Commented by flat_white at 2018-03-07 21:32
野生の世界ではどんな動物も親離れが早いものだと思っていましたが、
まさかこんなに大きいのに餌をねだるなんて、人間みたい(?)
老眼のせいか、口を開けた顔が色のせいか魚に見えてしまいました…(;^_^A

Commented by ironsky at 2018-03-07 22:35
こんばんは。
親離れするまでに100日ですか。
知りませんでした。
今の自然環境を考えると、個体数の減少は当然のように思います。
Commented by ki43-oscar at 2018-03-07 23:26
> flat_whiteさん
もしクマタカが小鳥みたいに多産で成長が早かったら、
餌になる小動物はクマタカによってあっという間に食い尽くされて、
日本の山林は生命の存在しない「死の世界」になるでしょうね。
強い者ほど死なないから増えないようにできてるんでしょう。

>魚に
俺も魚に見えました(笑)。
Commented by ki43-oscar at 2018-03-07 23:35
> ironskyさん
何だかんだで人間の活動がクマタカを追いつめてるんでしょうね。
上手く自然と付き合っていく方法ってないものでしょうか。
by ki43-oscar | 2018-03-07 03:40 | 猛禽類 | Comments(6)

この道は果てしなく、何処までも続く。 行こう、そして確かめよう。


by 烈風