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真夏の草原に飛ぶ黒い奴

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いないなぁ…夏休み中の、何の予定もなかった日。ふと思い立ってツバメを撮りに行った。実家から車で10分ほどの所にある河川敷。他の鳥は真夏の暑さを避けて人里から遠ざかるこの時期、こいつだけはたくさんいる。

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ツバメは人間に身近な鳥の一つ。これ見よがしに人間の見える場所に巣作りするから営巣の写真はネットのあっちこっちで見ることができるが、飛んでいる写真は案外少ない。それもそのはずで、この鳥の飛んでいるときの機動力たるや半端ではない。巌流島で宮本武蔵と対決した佐々木小次郎の得意技を「秘剣燕返し」というが、それは佐々木小次郎の剣の舞がツバメの急旋回に似ていたからだとされる。いつどこで方向転換するか予想もできなくて、かつスピードも速いからレンズで追うのも難しい。

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「巌流島の決闘」は武蔵と小次郎両雄の逸話としてあまりにも有名だが、武蔵がわざと遅刻して小次郎をイライラさせるなど心理戦を展開し、小次郎を切り捨てたというのは実は嘘で、後の世で「剣豪・宮本武蔵」を伝説化するための作り話だという。wikiによれば武蔵は小次郎の殺害に失敗し、蘇生した小次郎を見るに見かねた武蔵の弟子が寄ってたかって撲殺したと書いてある。巌流島の決闘といえば武蔵と小次郎の一対一の対決(と言われている)だったはずだが、もしこれが真実だとすれば、武蔵は独りで決闘に赴くこともできない腰抜けということになる。

別に俺は宮本武蔵を嫌っているわけではないが、近代以前(江戸時代より前の時代)は特定の個人を英雄視するあまり、いろんな尾ひれ葉ひれがついて人間が勝手に神格化されて、それが現代まで信じられてきた例が多々ある。俺は子供の頃テレビでやってた時代劇を見て、水戸黄門は助さん角さんを連れて世直し旅に出たとか、江戸の町には「晴らせぬ恨みを晴らす」仕事人みたいな殺し屋がいたんだろうと思っていた(笑)。ちなみに水戸黄門は実在の人物だが、中村主水は想像上の人物だ。

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必死になって望遠レンズを振り回し、ツバメを撮り続けること数百枚。レンズは200-500ズーム、カメラはD500.
カメラはともかくレンズは「フォーカスが遅い」と評判の悪い一本だが、ブログネタに使えそうな写真は何とか撮れたようだ(笑)。









Commented by ironsky at 2019-08-31 20:50
こんばんは。
ツバメは身近なところにいる野鳥ですが、ほとんど撮影をしません。
止まっている場所と言えば、電線か軒下の巣あたり。
ということで、あまり絵になりません。
飛んでいるところ、以前狙ったことがありました。
しかし、失敗の連続で、写真になりませんでした。
今回の写真、お見事です!!
Commented by yume_jin at 2019-08-31 23:30
烈風さん、こんばんは。
ツバメの飛んでいる姿を写真に!! 素晴らしいです☆ ^^
とても早くて、目で追うのすら大変ですからね。
気持ち良さそうに飛んでますよね~~♪
Commented by ki43-oscar at 2019-09-01 05:08
> ironskyさん
お褒めいただいて、ありがとうございます。
実はかなり歩止まり悪いんですよ、この写真。。。
「下手な鉄砲…」という言葉がありますが、そのものだと思ってください(笑)。
他に撮影に行くネタがなくて暇だったのでツバメを狙った次第ですが、
こればかりやってたらカメラが何台あっても足りないでしょうね。
Commented by ki43-oscar at 2019-09-01 05:14
> 夢人さん
ネタなしの暇つぶしでやったはずのツバメでしたが、
結果的に半日つぶして撮影枚数もけっこうなボリュームになりました。
最後は酷暑とツバメの動きを追うので、目が回りそうになって撤退しました(笑)。
写真は歩止まりも極端に悪く、他の人には絶対に薦めません。。。
by ki43-oscar | 2019-08-30 00:21 | ツバメ | Comments(4)