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父子鷹

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2020年11月某日。某草原で冬の小鳥を探していたら、大きめの鳥が二羽、こっちに向かって飛んできた。またカラスか?
いや、カラスにしては飛ぶのが速い。逆光で真っ黒に見えるが、シルエットがカラスとは違ってるし…

オオタカだ!
咄嗟にレンズを向けてフレーミングしたらはみ出す。距離が近過ぎる。小鳥撮影のつもりだったからカメラは静音モードで連写速度も遅い。設定なんか直している暇はないから、とにかくシャッターを切ったら何とか写ったのが今日の写真。

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「父子鷹」とは子母澤寛の時代小説(勝海舟親子が題材)だが、このオオタカ親子が父と子であることは保証しない(笑)。写真を見た限りでは右上の個体が親鳥で、下を飛んでるのが幼鳥。親鳥から狩のレクチャーを受けているところだろう。Wikiには「巣立ち後一か月~一か月半で親から独立」と書いてあるが、この幼鳥は親と一緒に行動しているから巣立ったのが先月の中旬以降ということになる。猛禽類の繁殖は小鳥類より少し遅いのが普通だが、こんなに遅くなるもんなのか?

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↑はトリミングして幼鳥だけ拡大した写真。
上を飛んでいる親に比べると貫禄不足は否めないが、立派な猛禽の目をしてる。隣接している池の水鳥を狙ってオオタカが潜んでいることは予想していたが、まさかこっちに来るとは。しかも親子連れだ(笑)。この鳥とはフィールドで出遭うことはあっても遠かったりしてなかなか撮影するチャンスに恵まれなかった。一番最初に撮影に成功したのが3年前の10月で、多少遠かったが「オオタカ vs チュウヒ」→ https://ki43oscar.exblog.jp/27478039/ という珍しい場面だった。初夏には営巣シーンが見れたり、人間に身近な猛禽だけにいろいろパフォーマンスも申し分ない。身近というだけならトビでもノスリでも良いのだが、オオタカがそれらに比べて別格扱いされるのは、里山~人里の空の生態系の頂点に君臨する王者たる所以だ。

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↑は眼つきからして最初はノスリの若鳥かと思ったのだが、腹部に褐色のバンドがないし、オオタカ幼鳥と判定した。警戒心の強い親は、まずここまで近づけさせてくれない。眼つきが親に比べて優しいのは成長途上だからだろうが、経験が少ないってこともあるかもしれない。

次はもうちょっと良い条件で撮影したいんだけど…何でいつも逆光やねん(笑)。

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Commented by itohnori3 at 2020-11-16 08:07
Ki43-oscarさん、おはようございます。
 オオタカの親子を奇麗に写されましたね。
空背景だとシルエット状になり勝ちで、羽の模様が分からないことが多のですが、露出補正がバッチリで素晴らしいですね。
私はオオタカを写した覚えがないのですが、或いはクマタカ ポイントで遠くに飛んでいるのを写したことがあるのかも知れません。
こんなに近くで写せたとは羨ましい限りです。
Commented at 2020-11-16 09:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ki43-oscar at 2020-11-17 02:28
> itohnori3さん
コメントありがとうございます。

オオタカはクマタカよりも普通にいる鳥なんですが…(笑)。
まったく見たことがないってことはないでしょう、さすがに。
今回の写真のように近くで写せたのは、俺も初めてです。逆光だったのが残念ですが。
Commented by ki43-oscar at 2020-11-17 02:34
> 鍵コメさん
コメントありがとうございます。

おそらくこの後、成長するにつれて精悍な顔つきになっていくんだと思います。
何と言うか、目が子供の目ですよね。
猛禽類は狩りをする分、小鳥たちより親から学ぶことが多いんだと思います。
その分、育てるのにも時間がかかるんでしょうね。

トビはゆっくりと旋回してくれるので一番追いかけやすいんですよ。
ただコンデジでは動体を撮影するようにできていないので難しいんでしょうね。
野鳥撮影は機材頼みですよ。
by ki43-oscar | 2020-11-16 02:26 | オオタカ | Comments(4)