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ナゼ キミハ ソコニ?…2

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某島の水場で何か来ないかと待ち伏せして撮影していたら、中に一枚だけ写っていた鳥の写真があった。
薄暗い中、α9の電子ファインダーでは「何かいる」程度にしか見えなかった。フォーカスポイントが光って小さな被写体が邪魔されてよく見えないのだが…やはりこの辺はまだまだ光学ファインダーの方が優れているんだろう。ムシクイ類っぽく見えた小鳥の正体は…

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スズメ目ムシクイ科ムシクイ属イイジマムシクイ Phylloscopus ijimae
天然記念物(1975),絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)

なんと、イイジマムシクイだ。冬季にフィリピン、夏季に日本の太平洋側の離島(伊豆七島、トカラ列島)にのみ渡って来るという謎の鳥。センダイムシクイに似ているが、亜種ではなくて完全な別種だ(かつては亜種扱いだった)。「イイジマ」とは明治~大正期の日本の生物学者の名前から持ってきたらしいが、詳しいことは不明。
例よって例の如く「数を減らしている」生物。しかも天然記念物指定までされているが、これといって特別に保護されているわけでもなく、実質的には放ったらかしにされている。公に人為的に生物が保護されるってのは余程のことで、鳥類ではトキやコウノトリ、ライチョウ、アホウドリみたいに数十羽レベルまで減らないとやらないだろう。特に本種のように生態的に不明な点が多く、しかも渡り鳥となると何処から手を付けて良いのかも分からないだろう。

本種のようなパターンでは下手に人間が保護するよりも、生息地の環境そのものを健全に保つことに尽力すれば、それなりの成果が出ると思うのだが、それをやってるという話も聞かない。絶海の孤島で、しかも数十年に一度の割で火山噴火もある難儀な場所で無暗な開発もないから保護なんかしなくてもいいように見えるが、島にとっての外来種であるイタチを駆除するだけでも随分違うだろう。でもそれもやってるという話は聞かないし、たぶん懸念点として認識はされてるんだと思うが、具体的にどうしろと考えている人もいないだろう。

まぁ、絶滅危惧種とされる生物だけで日本国内に星の数ほどいるんだろうから、いちいち全部面倒見れないってことなんだろう。
結局イイジマムシクイの姿をまともに捉えた写真はこれ一枚だけで、写っていたであろう他の写真は全部ボケボケだった。こんなこともあるんだなぁ…








Commented by bluemoon0512 at 2021-04-28 11:54
知らないとウグイスにも見えてしまいそうな可愛いこですね
イイジマムシクイ・・・初めて聞きます・・・汗
ぬけたと言っていたオオルリとコマドリの声がすると一緒に
林道に行き背の高い木のあそこだよと教えてもらったりカメラの向きで探したりしました…笑
ムシクイがそこだよと言われても木との区別もできず・・・
60になってからぐっと視力が落ちました

絶滅危惧種、多くなりましたね
山もソーラー発電にかわり鳥にも住み辛くなるでしょうね

Commented by ki43-oscar at 2021-04-28 21:59
> bluemoon0512さん
>初めて聞きます・・・汗
俺も今回初めてですよ、三宅島でこんな鳥が見られるとは梅雨ぞ知りませんでした(笑)。

それで、オオルリとコマドリは見れたんでしょうか。
鳥を見るにも一種の慣れみたいなのが必要で、最初は見えなくても何度も挑戦してると見えるようになります。
諦めずに何度か挑戦してみてはいかがでしょうか。

Commented by ironsky at 2021-04-28 22:55
こんばんは。
ムシクイの仲間は区別が難しいです。
私など、ウグイスとムシクイですらすぐには区別ができません。
コマドリや猛禽など、野鳥の情報もチラホラ。
でも、肩が痛くて出動できず。
Commented by ki43-oscar at 2021-04-29 00:59
> ironskyさん
〇●ムシクイって名前の鳥は何種類かいますが、分類することにどれほど意味があるのか疑問です(笑)。
他の鳥はどうなってるんでしょう、こっちは情報もないし、明日は天気悪そうなので出動もままなりませんが…
by ki43-oscar | 2021-04-28 00:33 | イイジマムシクイ | Comments(4)